能代市旧料亭金勇

■能代市 旧料亭 金勇(かねゆう)
能代市は、米代川の河口に港町として発達し、物資の集散地として栄えました。中でも注目されたのが秋田杉でした。明治中期、井坂直幹が、秋田杉の特性を活かすとともに機械製材を導入、秋田木材(株)を創立。多くの製材工場が操業して、木材加工業が発達、能代は、東洋一の「木都」と呼ばれるようになりました。金勇の外観は、7つの入母屋が交差した屋根、広縁の下屋の重なり合いが調和して3層以上の多重層に感じられ重厚な印象を与えています。秋田杉の良材を有効に使用した雄大で優雅な造りは、能代の文化と木材加工技術の粋を伝える木都能代を象徴する歴史的建造物です。各種団体の会合、宴会、茶会、商談、冠婚葬祭等に利用され、県内屈指の老舖料亭として親しまれてきました。


■木都能代について
能代は米代川の河口に発達した街です。
米代川が交通の役目を果たし、上流の北鹿地域の金銀銅、木材などの資源や米を中心とした農作物などが集まり、南下して交易の場として栄えました。
中でも注目されたのが「秋田杉」で秀吉の求めで桧山城主安東実季(さねすえ)が大安宅船(だいあたけぶね)用材を送ったのが文禄2年(1593)。伏見城にも使われ「秋田杉」の名声は京都・大阪方面から広まったようです。明治中期には、井坂直幹(なおもと)が機械製材を導入し、それまでの手加工に比べ生産量は飛躍的に伸びました。これが秋田木材(株)へ発展し、以来能代は「東洋一の木都」と呼ばれるようになりました。


■金勇で使われている材料について
天然秋田杉は濁川国有林(金山)から切り出され、人力、森林軌道、筏を使って能代まで運ばれました。能代市内は道が狭く、家を傷つけたり場所によっては家 の一部を取り壊して運ばれました。持ってきた天然秋田杉はいい物を使い、残ったものは秋木が買い取りました。天然秋田杉以外では、杉・松・エゾマツ・アカ マツ・ベイマツ・ヒバ・ケヤキ・カエデ・サクラ・キハダなどが使用されています。その他の足りない材料は秋木や昭和木材にあったものを使用し、東京の篠田 銘木店からも買い付けていました。
贅を尽くした使い方ではなく、選木した良材を有効的に使用していること、建物内に四方柾の柱が1本のみしかないことから、与えられた素材を無駄なく製材したことが窺えます。


地図

能代市観光交流施設
能代市 旧料亭金勇(かねゆう)
【住所】秋田県能代市柳町13-8
【電話】0185-55-3355
【開館時間】9:30~16:30
 (夜間21:00まで貸出し、夜間予約時のみ開館)
【休館日】年末年始
※駐車場完備(大型バス、マイクロバス可)

交通案内
・能代南IC・能代東ICから車で約15分
・最寄駅:五能線「能代駅」より徒歩で約10分
・最寄バス停:能代秋田線(中央交通)「柳町新道」下車、徒歩で約5分
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金勇ボランティア協議会